#027 大人の暇つぶし『ご飯のおかず選手権』開催! あなたにとって〝最強のご飯のお供〟は?

#027 大人の暇つぶし『ご飯のおかず選手権』開催! あなたにとって〝最強のご飯のお供〟は?

あなたがおすすめする、土鍋手炊いたご飯に〝最も合うおかず〟は何ですか?

2022/8/21

こんにちは、文筆家/ライターの淺羽一( @KotobaAsobiComです。
今回はコロナ禍で諸事情により〝(ほぼ)引きこもり生活〟を続けている中で、ちょっとしたご飯のお楽しみ企画を遊んでみました。題して、
【ご飯のおかず選手権!!】
土鍋を使った炊きたてご飯――熱々で香り立つ白米に最も合う〝おかず〟は何なのか?
Twitterで募集したご意見なども参考にしながら、全23種のおかずや料理、食材などを味わってみました!
もちろん、世の中には今回の『おかず選手権』に〝参戦〟した食べ物の他にも様々な〝ご飯の友〟があります。何が1位でどれが一番と考えるよりも、「自分なら何を参加させるかな?」と大好きなおかずを思い浮かべながらご覧ください。




【ご飯のおかず選手権!炊きたてご飯の相棒は?】

〈こだわりの〝ご飯のおかず〟は人の数だけ存在する!?〉

「炊きたてのご飯に合うおかず」と聞いて思い浮かべる料理や食材は人によって様々です。例えば梅干しや漬け物、佃煮などと言う人がいれば、お刺身や唐揚げ、ソーセージといった一品料理を挙げる人もいるでしょう。
もちろん、僕の中にもぱっと思いつく候補が色々と――
そこでまずはTwitterで皆さんからの意見やアイデアを募集してみました。


すると、僕が思っていた以上に皆さんそれぞれにこだわりの一品があるようで……。
  • 「私はサーモン塩辛です!」
  • 「三陸産子持ちめかぶなら一生お米を食べられる!」
  • 「豚キムチ豆腐は食欲をそそりますね」
  • 「鰹節(かつお節)と梅干しとごま油(の和え物)」
  • 「ちょっとお高いお肉!」
  • 「さんまの蒲焼き(缶詰)はどんな食べ方でも!」
  • 「ベーコンとえのきをとにかく炒めます!」
……などなど。ちなみに上から2つめの「子持ちめかぶ(三陸産)」はパートナーアーティストである筋肉イラストレーター斉藤幸延( @yonyon76 からのアイデアです。
さて、せっかく『ご飯のおかず選手権』への参戦を表明してくださる方々も現れたことなので、まずは近所のスーパーへお買い物へ。そして頼もしい挑戦者達の声を参考にしながら、とにかくぱっと目に付いた〝ご飯に合いそうなもの〟をカゴの中へ。
しかし、そこで1つ困ったことが起こりました。
「小さなスーパーだと全ての商品や食材がそろわないな」
例えば『サーモンの塩辛』は明らかにご飯との相性が抜群そうなものの、僕が訪れたスーパーでは売られていませんでした。そこで急遽もう少し規模(空間サイズ)が大きくて客の密度が少なそうな商業施設――ショッピングモールへ。なお百貨店やデパートの地下売り場や物産展なども思いついたのですが、今回は〝可能な限り人が多い場所を避ける〟という事情があったためスルーで。
いつか改めて日本各地の〝ご飯に合うおかず〟も試してみたいところです。

〈ご飯は土鍋を使った炊きたてお米を!〉

色々と食材や食品を購入し、気づけば総額――
ちょっとした高級食材を買って食べるよりも、ご飯のおかずを追求していく方が遙かに奥が深そうです。なお、ショッピングモールでも購入できなかった食材や食品については、雰囲気や素材が似ているものを〝代替品〟として購入しました。
こちらもいずれまた、ちゃんとした形で再参戦をお願いしたいですね。
とまぁ前置きはこの程度にして。さて、いよいよ『ご飯のおかず選手権』の開幕です!
ちなみに今回のご飯は、北海道産の『ゆめぴりか(4合)』を土鍋で炊いた白米に決定。土鍋ご飯はやや柔らかめに炊き上がる傾向にありますが、ここはあえてご飯の食感も楽しむため少し硬めに調整しました。ぴかぴかと輝きながら〝立つ〟真っ白なお米に、お焦げの色が差し色となって美しい絵画のようです。

余談ですが、土鍋でご飯を炊くという料理は、実はそこまで難しくありません。また炊飯にかかる時間も(機種やお米の量によりますが)炊飯器で通常の炊き方をする場合と同程度です。
重要なポイントは
  • 炊飯前にお米へちゃんと水を吸わせる
  • 強すぎない火加減で沸騰させた後は弱火にして水分を飛ばす
  • 蒸気が逃げないよう濡れ布巾などでフタの隙間を塞ぐ
……などでしょうか。土鍋ご飯は見た目にも楽しいので、機会があれば挑戦してみてください!

〈おかずの準備! 気づけば食卓がパーティ状態に!!〉

ご飯を炊いている間に本命となる〝おかず〟の用意です。おかずの中には買ってきた商品をそのまま使えるものから、ちょっとした一手間や調理が必要になるものもあります。
とはいえ今回のテーマはあくまでも〝簡単に短時間で用意できるおかず〟なので、そこまで面倒さはありません。ただ、調子に乗りすぎて少し多くなりすぎたことはご愛敬です。
ということで、こちらが今回に用意された〝おかず〟の数々です!

いかがでしょう、海の幸やら山の幸、生のものから調理済みのものまで、色々と取りそろえてみました。
さて、それではいざ実食です!

〈美味しいだけが決め手じゃない!ご飯とおかずの〝相性〟とは?〉

正直に言えば、今回に参戦していた『国産黒毛和牛A4ランクのステーキ』が優勝候補なのではないかと考えていました。しかしいざ食べてみて気づいたことは、
「美味しくてご飯が進むものと〝ご飯と合わさって真価を発揮するもの〟では違うんだ」
という事実です。
そしてそれを踏まえた上で、ここのおかずの――あくまでも僕の主観にもとづいた――感想を簡単ですが並べていきましょう。

1.国産黒毛和牛A4ランク(トモサンカク)のステーキ+わさび

当然、美味しいです。常温で溶け出す脂が口の中で水のように舌の上を広がり、味蕾の1本1本にまで肉の旨味を絡みつかせます。さらに、わさびの香りがしつこい脂っぽさを洗い流し、熱々のご飯が何杯でも食べられそうです。
ですがその反面〝ステーキだけ〟でも十分に美味しい料理でした。



2.鶏の唐揚げ+レモン汁

はい、美味しいです。食べる前から分かっていました。ご飯はもちろんビールにも合いそうですし、唐揚げだけでぱくぱくいけます。
なお、揚げ方と味付けによってご飯に合わない場合もありそうです。

3.カキフライ+タルタルソース

個人的に、カキフライはぜひタルタルソースで食べたいと思っていました。言うまでもないでしょうが美味しいです。熱々のご飯に具だくさんのタルタルソースはたまりません。
実の所、抜群に美味しかったものの、カキフライでなくても構わない気はしました。

※上:鶏の唐揚げ、下:カキフライ


4.鰹(かつお)のたたき

これもおそらく定番でしょう。ネギなどの薬味と一緒に鰹へショウガ醤油を付けて、熱々の白飯に――
様々な香りが広がって、鰹の身の濃厚さを美味へと昇華させます。お米でなくお酒にも合いそうです。マヨネーズと醤油を合わせたタレでも合います

5.炙りしめ鯖(あぶりしめさば)

お店で買ってきた『しめ鯖』の表面をバーナーで炙りました。しめ鯖は香りが強いからと苦手に感じる人もいますが、皮を炙ってやることで香ばしさが増して、全体的に風味をまろやかにします。
ショウガ醤油を付けても、そのままでも。これもご飯が進みますが、お酒との相性が良さそうですね。

※上:鰹のたたき、下:炙りしめ鯖


6.ソーセージ(焼き+蒸し)

噛んだらパリッと音の鳴るソーセージです。食感を大事にしたいので表面をフライパンで焼いた後、そこへ水を入れて蒸し焼きにしました。
お弁当の定番という声があり今回の参戦でした。お肉の味がしっかりしていて塩味も濃いのでご飯が進みます。

7.豚キムチ豆腐

豚バラ肉とキムチを炒めて『豚キムチ』を作り、それを刻んで絹ごし豆腐と合わせました。
そもそも豚キムチがご飯に合いますが、豆腐の香りが合わさることで優しい味に仕上がります。辛さが苦手な人にもおすすめです。

8.ベーコンとえのきをただ炒めたやつ

Twitterで寄せられたメニューの再現です。ベーコンに塩気があるため、調味料はあえて胡椒だけにしました。
想像通り、美味しいです。これもお弁当のおかずなどに良さそうでした。

※左上:ベーコンとえのきの炒め物、右:豚キムチ豆腐、下:ソーセージ


9.イクラの醤油漬け

もちろん美味しいです。熱々のご飯に載せて頬張ればイクラの風味が広がって、イクラのしょっぱさが米の甘みを引き立たせます。
ただ、多めに載せて食べるとどうしても生臭さも感じられます。やはり酢飯などにして合わせて食べるのが一番良さそうでした。

10.白菜の漬け物

はい、大好きです。熱々のご飯へショウガ醤油を垂らした白菜の漬け物を載せればもう……!
ただし、個人的にはお茶漬けにして、さらさらと流し込む際のアクセントにしたいです。

11.キュウリの漬け物

はい、これも大好きです。当然ながらご飯にも合います。
ただし味が濃くて、個人的には「キュウリを塩でもんだものをショウガ醤油で」という方が好みでした。お茶漬けにもぴったりです。

※左上:白菜の漬け物、右上:キュウリの漬け物、下:イクラの醤油漬け


12.マグロの刺身、ネギトロ(ネギマグロ)

もちろん美味しいです、どちらもわさび醤油で。熱々のご飯に載せて頬張ればたまりません。
とはいえ、あまりにも想像通りの味なので、おかずというより〝一品料理〟という印象が強めでした。

13.鰹節と梅のごま油和え

Twitterで寄せられたメニューの再現です。種を取った梅干しと鰹節を刻んで少量の醤油と混ぜて、それをごま油で和えました。
鰹節の風味がふわりと広がり、梅干しのしょっぱさがご飯と良く合います。ただ、風味が広がり続けるように感じられ、個人的には海苔(のり)やネギ、刻んだしその葉などで香りを引き締めても良いと思いました。おにぎりの具にすれば大好評かも知れません。

※左:マグロの刺身とネギトロ、右:鰹節と梅のごま油和え


14.マグロの炙り

マグロの柵(さく)を網で焼いてミディアムレアに仕上げました。わさび醤油も良いですがショウガ醤油もおすすめです。ご飯に合いますが、ご飯がなくても美味しいです。

15.生たらこ・焼きたらこ

どちらもご飯に良く合います。特に生たらこは熱々の炊きたてご飯に良く合います。焼きたらこの焼き加減はお好みですが、炊きたてご飯に合わせるのであれば半生程度が良いと感じました。
ご飯のおかずの定番ですね。

※左上:焼きたらこ、左下:マグロの炙り、右:生たらこ


16.わさび漬け

久々に食べましたが、美味しいですね! 子供の頃は風味が強すぎてあまり沢山の量を食べられなかった記憶がありますが、そのままご飯に載せても、少量のお醤油と一緒に食べても、どちらも最高です。
単体ではやや風味が強いですが、炊きたてご飯の香りが優しくわさび漬けを包み込んで、これは〝ご飯と一緒だからこそ美味しいおかず〟だと感じました。
なお、お店やメーカーによって味が異なるので、また別の商品では感想が異なるかも知れません。

17.ポテサラ(ポテトサラダ)

一品料理ですが、「ポテサラを熱々ご飯に載せて食べるのが最高!」という声も少なくないようです。甘めの味付けでも、マヨネーズ多めでしょっぱめの味付けでも、どちらも個性を発揮して美味しそうです。

18.さんまの蒲焼き(缶詰)

Twitterで寄せられた食品の1つでした。甘辛いタレに、さんまの身がぎっしりと詰まっていて、そのままご飯と食べても、他の料理に使っても美味しそうです。
温めても冷えた状態でも違った味わいを楽しめそうな点も好評価ですね。

19.キムチ

ご飯のおかずとして定番中の定番でしょう。熱々のご飯に載せて頬張ればもう言葉はいりません。
今回は白菜のキムチでしたが、キムチもまた種類や調理法が様々なので自分に合うものを探すことも楽しそうです。

20.土佐の酒盗(鰹の内臓の塩辛)

Twitterでおすすめされた『サーモン塩辛』を見つけられず、代わりに選んだのが高知県名物の〝酒盗〟――鰹の内臓の塩辛でした。
一口食べただけで、口の中に驚くほどの風味と旨味が広がります。さすが「酒の肴にすれば〝酒が盗まれたように〟消えていく」と言われるほどの逸品です。
ただ、美味しいしお米にも合うのですが、風味が強すぎてただの白米では負けてしまいそうです。お醤油などと合わせても良いのでしょうが、やはりこれを最高に楽しもうと思えば、それなりにアルコールの効いた日本酒などで、がつんと真正面から〝ぶつからせる〟のが良いのではないでしょうか。
お酒のおつまみとしてなら非常に優秀だと思いました。

21.子持ちめかぶ

斉藤幸延おすすめのおかず……でしたが、正直に言って、これは〝一品料理〟としては美味しかったものの、やや味が薄めでご飯のおかずとしては物足りませんでした。
ただしそれにも理由があり、そもそも彼から指定されていた商品と、今回に僕がショッピングモールで購入してきた商品では、同じ『子持ちめかぶ』でも根本的に違うものだったからです。
そのため今回はいったん勝負はお預け。改めて、斉藤幸延が〝真におすすめする子持ちめかぶ〟でチャレンジしたいと思います。
なお、重ねて言いますが、定食などに付いてくる一品料理と考えれば美味しいものでした。

22.なめたけ(スタミナ系)

スーパーにて『自衛隊御用達!』と書かれていたポップを見つけ、つい手に取ったのが、〝なめたけ〟の中でも特にニンニクと唐辛子の利いた商品でした。
口に含んだ途端、がつんとニンニクの風味が広がり、熱々のご飯の風味と相まっていかにもパワーがわいてきそうです。また、唐辛子のぴりぴりとした刺激が、なめたけの甘さとご飯の甘さをバランス良く引き締めます。
とても美味しい〝ご飯のおかず〟ですが、ニンニクが苦手な人は少し難しいかも知れません。

23.ちりめん佃煮(ちりめんじゃこの佃煮)

甘辛く煮込まれたちりめんじゃこの佃煮です。熱々のご飯に載せても良し、冷えたご飯やおにぎりの具材にしても良し、とてもバランスの優れた〝ご飯のおかず〟です。
ただし今回は『ちりめん山椒』のように山椒の実といった香辛料が混ぜられておらず、その辺りの風味を好きな人にとっては物足りないかも知れません。言い換えれば、シンプルに佃煮として楽しみたい方におすすめです。

※左上(わさび漬け:16)から時計回りに、そして最後は中央のちりめん佃煮(23)

〈結論:色々と自分の好きな〝おかず〟を探す楽しさが一番!〉

以上が今回の『ご飯のおかず選手権!!』の結果です。
正直、せっかくの選手権ですし何か〝1位〟を決めようかと思ったものの、どれも皆とても美味しいもので、食べた時の体調や一緒に食べている料理の違い、いっそおかずとして食べた順番/タイミングなどによって順位はたやすく変動してしまいそうでした。
そのため、あくまでも今回の〝優勝〟は暫定的なもの――これを食べていた時に限った順位となりますが……
『わさび漬け!』
これでしたね。
とはいえ、冷静に考えれば「めちゃくちゃ久々にわさび漬けを食べた」という〝懐かしさ〟によるバイアスがかかっていたことも事実でしょうし……。
はい、やはりどれもみんな美味しいですね!!

ということで、残念ながら優柔不断な僕にランキングを確定させることは叶いませんでしたが、幸いにしてとても良い日常の〝おかず〟にはなってくれました。
皆さんもどうぞ、自分なりの〝ご飯のおかず選手権〟を開催して、その結果をまた教えてください!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
ごちそうさまでした!!

〈今回、Twitterを通してご参加くださった方々のアカウント(順不同)〉

改めて、ありがとうございました。
また、Twitter以外の場所でご意見をくださった方々にもお礼を申し上げます。




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