#017 フリーランスは要注意! 確定申告だけでは源泉徴収の還付金を全額受け取れない?

#017 フリーランスは要注意! 確定申告だけでは源泉徴収の還付金を全額受け取れない?

フリーランスにとって大切な【源泉徴収税額の納付届出手続】を解説します。

2022/4/3

こんにちは、文筆家/ライターの淺羽一( @KotobaAsobiComです。
さて、今年もすでに4月へ入りましたが、皆さんはもう『確定申告』を終えましたか? もしかすると、確定申告を行ったことにより源泉徴収で支払いすぎた税金が還付されると判明し、還付金が振り込まれたら何に使おうかと考えている人もいるかも知れませんね。
ただし、実はイラストレーターやライターなど『フリーランス/個人事業主』として働いている人の中には、〝確定申告を終えただけでは源泉徴収税の還付金を全額受け取れない〟というケースがあり得ることもご存じでしょうか?
今回は、源泉徴収によって〝支払いすぎた税金〟を正しく、そして全額を返還してもらうための手続き――【源泉徴収税額の納付届出手続き】について分かりやすく解説します。


【確定申告と源泉徴収税額の納付届出手続き】

〈確定申告と申告しなければならない人〉

確定申告とは、前年の収入や経費について正しく計上した上で、さらに法的に認められた控除額などを差し引き、その差額に当たる『所得額』を申告して税率や税額を確定するための手続きです。
会社員や派遣会社の派遣スタッフなど、特定の企業に所属して、そこから受け取る給料だけが収入源という人の場合、会社が代わりに手続きを行って総収入や所得額を申告してくれるため、自分で確定申告をする必要はありません。
しかしフリーランス/個人事業主として働いている人や、副業や趣味の活動などで会社からの給料以外に収入――〝年間20万円を超える所得〟がある人については、確定申告を行って所得額をきちんと申告する〝義務〟があります。

『確定申告を行わなければならない人は?』

確定申告は給与所得以外に年間20万円を超える所得があった人の全員が対象であり、未成年者や外国人でも確定申告を行わなければならないため注意してください。
確定申告を適正に行わないと支払うべき税金が確定されないため、税金の滞納や未納が発生したり、場合によっては『申告漏れ』よりも悪質性を認められた『脱税』として摘発されたりする恐れもあります。

『未納・滞納の税金は自己破産でも逃れられない』

もしも『申告漏れ』や『脱税』となった場合、通常の税額よりも多額の税金を納めなければならない上、状況によっては〝過去にさかのぼって追徴課税が発生する〟という点も重要です。しかも通常の借金などと違って『税金の未納・滞納・追徴分などは自己破産で免責されない』ため、下手をすると本当に人生が詰みかねないので甘く考えないようにしましょう。
納税は日本国民の〝三大義務〟の1つであり、『警察とケンカするヤクザも国税局とだけはケンカしない』なんて笑えないジョークもあるほどです。

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