#021 斉藤幸延からファンの皆様へ、【マッチョすぎる箸置きデッドコピー問題】に関するお知らせ。

#021 斉藤幸延からファンの皆様へ、【マッチョすぎる箸置きデッドコピー問題】に関するお知らせ。

『マッチョすぎる箸置き』のデッドコピー(無断複製品)問題についてご報告いたします。

2022/5/6

こんにちは、アート作品【マッチョすぎる箸置き】の制作者であるイラストレーターの斉藤幸延( @yonyon76 )、そして文筆家/ライターの淺羽一( @KotobaAsobiCom )です。
今回は先日に発覚した【マッチョすぎる箸置きデッドコピー問題】について、解決の報告と経緯の説明、そしてご協力くださった方々への感謝をまとめさせていただきます。

まずは概要を共有させていただきます。

  • 4月7日に斉藤幸延のTwitterアカウントへ、【マッチョすぎる箸置きのデッドコピー品(以下、コピー品※1)】が三越伊勢丹新宿店(以下、伊勢丹)に出店中だったブランド『H-Pole(運営会社:株式会社アッシュポール)』において、ジュエリーとして販売されているとの報告を受ける。(※1:デッドコピー……無許可の複製品/模造品

  • 同日、斉藤幸延が対象コピー品の写真や特徴等を精査し、【マッチョすぎる箸置き(カプセルトイ版)】を〝原型〟としたコピー品であるとの確証を得る。同時に、著作権保護や不正競争防止の観点からフォロワーへの注意喚起として、Twitter上で伊勢丹における当該商品の存在と購入回避のお願いを告知する(販売店の営業や信用に対する配慮からブランド名は除外)。

  • 翌8日、伊勢丹の担当者へ確認し、伊勢丹からの指導によりコピー品がひとまず店頭から撤去されたこと、H-Poleへの聞き取り調査が進められていることを伝えられる。また『マッチョすぎる箸置き(カプセルトイ版)の正規取扱店』である株式会社Qualia(以下、クオリア)の小川社長の仲介により、H-Poleへの問合せを行う。なお、これに伴いひとまず注意喚起のツイートを削除

  • 4月25日、オンラインによる会談が開かれ、H-Poleの代表取締役社長・高橋氏から直接に当該商品が〝マッチョすぎる箸置き(カプセルトイ版)を原型として過去に製作したコピー品〟であると認められる。同時に、デッドコピーの製作時期は現在のブランド設立よりも前であることと、本件はあくまでもデザインや製作過程における認識の不足による結果であり、悪意にもとづいた行為ではなかったと説明及び謝罪を受ける。

  • 5月6日、メール及び電話を通じて改めて高橋氏(H-Pole)との対話がなされ、本お知らせの公表に至る。

――以上が大まかな経緯となります。なお、実際には事実確認や現地状況の把握などに様々な方のご協力とご尽力をたまわっており、この場を借りて心より感謝を申し上げます。

さて、本件において重視すべきは以下の3点でした。

  • 誰がどのような経緯でコピー品の製作・販売に至ったのか?
  • 既存のコピー品を含めて今後の取り扱いをどうするか?
  • 事実を事実として公式に謝罪と情報発信を行ってもらえるか?

我々が真っ先に心配したのは、斉藤幸延の作品やクオリアの製品を日頃から応援してくださっている方々を含めて、善意の第三者がコピー品を購入してしまう恐れでした。
幸い、伊勢丹の迅速な対応もあり商品がそれ以上に拡散される事態は避けられました
重ねてH-Poleからの主張として、『コピー品はあくまでもオーダーメイドジュエリーとして〝過去に顧客Aからの依頼で自分たちが受注製作・販売した1点のみ〟である』ということ。さらに『今回は現物販売が目的でなく、あくまでも顧客Aからの貸与を受けて〝オーダー品の見本〟として展示していただけ』という説明も受けております。

率直に申し上げて、たとえ顧客からの依頼があろうと、サンプルとして持ち込まれた他人の作品を無断で原型として使用し、デッドコピーに当たるジュエリーを複製した行為についてはデザインや創作に関与する者として認識の不足があったと考えます。また、現在のブランド設立よりも以前に製作したものとはいえ、デッドコピーに高額な値札を貼って展示するという行為についてもブランドとして油断があると考えざるを得ません。
一方で、H-Poleから「そもそも悪意や詐欺目的による複製ではなかった。展示についてもイメージサンプルとして並べていただけで、新たにデッドコピーを製作・販売する意図はなかった」という説明を受け取ったことも事実です。
そのため我々は、あくまでも今回のケースに限り、適正な権利使用料の支払いや誠実な公式アナウンスなどを行ってもらう条件で、事後承諾になるもののコピー品に権利使用を認めるという和解に向けた提案を行いました。(※2)
とはいえこれは『後から謝罪してお金を払えばデッドコピー品を売っても許される』ということでなく、おそらくマッチョすぎる箸置きの純粋なファンであったであろう顧客Aへの配慮と、ひとまずH-Poleを信じてみようという斉藤幸延の意向などがあった上での特例とご理解ください。
なお、いたずらにブランドや関係者へ誹謗中傷を行ったり、その営業を妨害したりといった行為につきまして、動機の如何にかかわらず我々は一切望んでおりませんので、皆様におかれましても何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
※2:5月5日にH-Poleより提示された説明として、デッドコピーについては改めて、溶解処分による対応を予定していると伝えられました。

続きまして、斉藤幸延からの感謝と彼の想いを共有させていただきます。
「僕にとって『マッチョすぎる箸置き』はカプセルトイとして販売された初めての作品で、全国で愛されている大切な作品です。今回、このような形で多くの方に不安や心配を広げてしまったことは本当に心苦しいですが、皆さんが僕や作品を信じて応援してくれた事実と、心強い仲間達がいてくれる幸運に、大きな勇気をもらえました。本当にありがとうございました!」

最後になりましたが、様々な方法でコピー品に関する情報を提供してくださった方々や、迅速にご対応くださった伊勢丹のご担当者様金属加工のスペシャリストとして製法に関する助言をくださった株式会社キャステムの池田様、そして個人事業主である我々に代わって窓口としてあらゆる面でサポートしてくださった株式会社Qualia(クオリア)の小川社長など、皆様へ改めて深謝申し上げます。
今回の報告をもってひとまず本件は解決とし、これからまた新しい日々へ向かって行こうと考えております。
今後とも、斉藤幸延と『マッチョすぎるシリーズ』を何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年5月6日
斉藤幸延
淺羽一

〈本件に関する取材対応等について〉

現時点で我々からお伝えすべき事実は以上であり、この他の内容について第三者からの取材等へ応じる予定はございません。何卒ご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。
なお、事実にもとづかない情報の拡散や憶測・悪意にもとづいた風説の流布など、不正・不当と考えられる行為につきましてもくれぐれもお控えくださいますよう、重ねてお願い申し上げます。

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